作品内容  

   反政府勢力壊滅を目指す薩長新政府は、東北諸藩に朝敵征討を命令する。これに反発する形で奥羽列藩同盟が結成された。

 やがて両者は武力衝突。四面楚歌の総督府は、態度が定まらない秋田へとたどり着いた。

 新政府と同盟の板挟みになった秋田に、様々な思いが交錯する。そして、決断の時が迫っていた・・・

 同じ頃、久保田から南に数里の山村では、今日も平和な時が流れていた。真夏の昼下がり、桜の木の下で昼寝する若者の名は、熊五郎。 

 彼が見ていた不思議な夢は、もしかしたら遠い未来の秋田だったのかも知れない・・・

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